公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.068 玩具による指ターニケット症候群_1

タイトルNo. 68 玩具による指ターニケット症候群_1
事例年齢:2 歳 6 か月  性別:男児  体重:14kg  身長:95cm
傷害の種類指圧挫傷
原因対象物ファミリーレストランのお子様ランチ付属のおもちゃ
(プラスチックの吹き矢のおもちゃ)外径約 35mm 内径約 14mm 非売品
臨床診断名指ターニケット症候群
医療費外来費 16,120 円
発生状況
_発生場所
自宅のリビング
発生状況
_周囲の人・状況
父・母はダイニングテーブルで談笑中.リビング内で姉(5 歳)と本児がおもちゃを使用
し遊んでいた.
発生状況
_発生時刻
2016 年 5 月 21 日  午後 4 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
同年 4 月,ファミリーレストランにて,お子様ランチ付属のおもちゃ(吹き矢のようにプ
ラスチック製の筒を飛ばすタイプ:図 4 参照)をもらっていたが使用していなかった.
発生当日午後 4 時頃,自宅内でおもちゃを初めて開封し,リビングで 5 歳の姉と本児の 2 人が
おもちゃを使用して遊んでいた.両親はリビング内のダイニングテーブルで談笑していた.午
後 4 時半頃,本児が「とれない,とれない」と訴え始めた.両親が見ると,おもちゃの筒の部
分に右示指が挟まっていた(図 1).父がおもちゃを指から引き抜こうと試みたが,石鹸や洗剤
を用いても抜けなかった.右示指皮膚剝離と出血を認めたため,同日医療機関を受診した.
治療経過と予後近位指節間(PIP)関節にはまっていたおもちゃの除去を試みた.鎮静薬や局所麻酔薬は
使用せず,ペンチを使用しおもちゃの筒の部分を割って除去した.除去後,右示指末梢の
軽度腫脹と擦過傷を認めた(図 2)が,水道水で洗浄し創傷被覆剤を貼付し外来通院とし
た.3 日後に再診していただき,経過良好なため終診とした.なお示指 PIP 関節の直径は
17mm 程度,おもちゃの内径は約 14mm であった(図 3).
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