公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.062 人感センサー付セラミックファンヒーターによる熱傷

タイトルNo. 62 人感センサー付セラミックファンヒーターによる熱傷
事例年齢:0 歳 4 か月  性別:女  体重:6.6kg  身長:61.8cm
傷害の種類熱傷
原因対象物人感センサー付セラミックファンヒーター
高さ 33.3cm 幅 24cm 奥行き 11.1cm
臨床診断名左頭頂部 2 度熱傷(1%),左頬部 1 度熱傷(1%),左耳介 1 度熱傷(1% 未満)
医療費26,060 円
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
両親および 2 歳の兄と同居している.本児の発達段階は,定頸している.寝返りはできな
いが背這いで移動することは可能.発生時,母,兄,患児が自宅にいた.
発生状況
_発生時刻
2016 年 1 月 28 日 午後 8 時 30 分
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
午後 8 時 30 分に,入浴のため母と兄がリビングを出た.その時点で児はリビングに敷いた
布団で入眠しており,ヒーターと児は約 2m 離れていた.入浴直前に 600W で使用してい
たヒーターは,暖房の運転が終了していることを確認した.コンセントには接続したまま
であった.
21 時過ぎ入浴後に母がリビングに行くと,ヒーターの前に児がおり,温風が出ていた.児
は啼泣していた.左顔面が発赤していたため,冷却したタオルや保冷剤で 30 分ほど冷却し,
当院救急外来を受診した.
治療経過と予後熱傷部位については,左頭頂部は水疱形成し 2 度熱傷(1%)(図 1),左頬部 1 度熱傷(1%),
左耳介 1 度熱傷(1% 未満)であり,翌日の再診でも同様の所見であった.受傷後 4 日目,
11 日目にフォローアップを行った.上皮化は順調に進み,経過良好のため 11 日目にフォロー
オフとした.
人感センサーは本体前面の左上部,送風口は下部に設置されており,センサーが感知する
範囲は,上下方向が 60 度,左右が 90 度だったため,センサーが児の動きを感知したこと,
仰臥位の状態で患児に熱風が当たることは,矛盾なく受傷機転を説明できると判断した.
ヒーターは母の両親が 2 年前に購入し,現品のみ郵送してもらった.説明書は読んだこと
がなく,受傷までに使用法が不明だったことや危険性を感じたことはなかった.
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