公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.058 男児用水着のメッシュ生地による陰茎包皮の絞扼_3

タイトルNo. 58 男児用水着のメッシュ生地による陰茎包皮の絞扼_3
事例年齢:8 歳 11 か月 性別:男
傷害の種類絞扼
原因対象物男児用水着
臨床診断名陰茎包皮の絞扼(写真 4)
医療費4,170 円
発生状況
_発生場所
海水浴場
発生状況
_周囲の人・状況
大人 5 人,子ども 12 人で 2 泊 3 日の旅行に出かけていた
発生状況
_発生時刻
2015 年 8 月 13 日 午後 4 時頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
8 月 12 日は 12 時頃から 17 時頃まで海で遊んでいた.このとき原因となった水着を着用し
ており,使用後包皮の先端が赤くなっていたが,普段から発赤を認めやすいことから,保
護者が持っていたアズノール軟膏を塗布し,経過をみた.8 月 13 日は午前 9 時頃から水着
を着用し,11 時頃から 16 時頃まで海で遊んでいた.12 時頃より陰部の痛みを自覚してい
たが,確認することなく遊んでいた.16 時頃になり,服に着替えようとして初めて包皮の
先が水着のメッシュにはまって赤く腫れ上がり,抜けなくなっていることを認識した.引っ
張っても抜けないため,はさみで水着を切断した.糸の一部が残り,包皮の発赤腫脹は残っ
ていたが,友達の手前児が病院受診を恥ずかしがり,また排尿は問題なくできたことから
そのままで過ごし,翌 14 日に帰宅してすぐ当院を受診した.
治療経過と予後水着のメッシュによる包皮の絞扼であると判断した(写真 4).疼痛緩和のために陰茎背ブ
ロックを行い,包皮先端を縛っていたメッシュ状の繊維を除去した(写真 5,6).除去後
より腫れは徐々に引きはじめた.その後局所は 2 日後には普段の状態に戻った.
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