公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.049 ブドウの誤嚥による窒息_2

タイトルNo. 49 ブドウの誤嚥による窒息_2
事例年齢:1 歳 6 か月  性別:男  体重:12kg  身長:83cm
傷害の種類誤嚥,窒息
原因対象物ブドウ(種なしの巨峰)
臨床診断名心肺停止,窒息
医療費6,676,730 円(入院費)
発生状況
_発生場所
自宅
発生状況
_周囲の人・状況
母親は不在で,父親・祖母・兄といっしょに自宅にいた.
発生状況
_発生時刻
2013 年 10 月 6 日  午後 7 時 40 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
児はこれまでブドウを食べたことはなかったが,父親が「食べるか」と聞いたら頷いたため,
父親がブドウの皮を剝き,丸ごと 1 個を児の目の前の皿に置いた.
父親の目の前で,児が自分でブドウを手に取って口に入れたところ,直後に顔面蒼白・口
唇チアノーゼをきたした.父親が背部を強打するも,顔色に変化がないため,救急車を要
請した.
治療経過と予後午後 7 時 46 分,救急隊が現場に到着し,心肺停止と判断し,CPR を開始した.口腔内吸
引でブドウの一部が吸引された.CPR を継続しながら,当院救急外来に搬送された.午後
8 時 8 分に当院到着後,喉頭展開をしたところ,気道からブドウの一部が吸引できた.心
電図モニター上 asystole,両側瞳孔散大,対光反射は認められなかった.来院後の各種処
置によって,午後 8 時 27 分に心拍再開し,当院 ICU 入院となった.ICU では,心停止後
症候群に対し,各種治療を行ったが,脳死とされうる状態になり,約 3 か月後に死亡した.
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