公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.028 電気ケトルによる熱傷_2

タイトルNo. 28 電気ケトルによる熱傷_2
事例年齢:6 歳 3 か月 性別:男児 体重:19kg 身長:118cm
傷害の種類熱傷
原因対象物電気ケトル
臨床診断名左体幹~上腕に II 度の熱傷(範囲:体表の約 7%)
医療費20,430 円(外来受診回数 6 回)
発生状況
_発生場所
母親の実家のダイニング
発生状況
_周囲の人・状況
母親を含め大人 3 人,患児を含めて子ども 5 人が集まっていた.
普段は母親の両親が住んでおり,子どもはいない.事故当日は親戚が集まっていた.
発生状況
_発生時刻
平成 23 年 9 月 17 日 13 時 50 分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
同い年の親戚の子と遊んでふざけていた際に,ダイニングテーブルの上に置いてあった電
気ケトルの電気コードに足をひっかけてしまった.そのはずみで患児は転倒し,同時に電
気ケトルが倒れて患児に熱湯がかかった.(写真 3)
テーブルは部屋の中央にあり,長方形で大きさはおよそ 2m×1m,高さは 85cm 程度であっ
た.電気ケトル(写真 4)はテーブルのへりにあり,そこから短いコードが机のすぐ下の
コンセントにつながっていた.電気ケトルはまずテーブルの上で倒れ,すぐにお湯がこぼ
れ出てきて,テーブルの下に転倒した患児の上にかかった.さらにテーブルから電気ケト
ルが落下し,患児の体にあたった.
治療経過と予後受傷当日から局所療法(洗浄・外用剤・被覆剤)を継続した.入院せず,自宅処置をはさ
みながら計 6 回の外来通院を要し,受傷後 3 週間の時点で良好な上皮化を確認してフォロー
を終了した.
経過中に感染や皮膚拘縮などの合併症は認めなかったが,今後,整容面あるいは機能面で
後遺症が残る可能性がある.
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