公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.018 解決したはずの浴槽用浮き輪による溺水(2009 年 3 月,10 月の 2 例)_2

タイトルNo. 18 解決したはずの浴槽用浮き輪による溺水(2009 年 3 月,10 月の 2 例)_2
事例年齢:10か月  性:女
傷害の種類溺水
原因対象物浴槽用浮き輪
臨床診断名呼吸停止
医療費
発生状況
_発生場所
自宅の浴槽内
発生状況
_周囲の人・状況
母親と一緒に入浴し,浴槽用浮き輪に座らせていた
発生状況
_発生時刻
2009年 10月 14日 午後 6時 15分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
3~ 4分間目を離し,午後 6時 15分頃に気付くと浴槽の底に沈んでいた.引き上げて刺激した
ところ,2回嘔吐し,その後徐々に呼吸が再開した.既往歴では,低出生体重児で,心雑音を
聴取していた.
治療経過と予後午後 7時 10分に救急車で当院に到着した.意識は清明で,啼泣も盛んであったが,経過観察
を目的に入院となった.入院時,体重は 6.0kg,体温は 36.1℃,脈拍は 124/分,呼吸は 22/分
で,両肺野に湿性ラ音を聴取し,胸骨左縁に II/V Iの収縮期雑音を聴取した.他の身体所見や
神経学的所見には異常は見られなかった.血液検査,胸部 X線写真,頭部 CTにも異常はなく,
胸部超音波にて軽度の肺動脈弁狭窄,卵円孔開存が認められた.マンニトール,抗菌薬を投与
して経過を観察した.入院後,発熱,痙攣,呼吸障害はなく,溺水の合併症は出現しなかった
ため,10月 16日に退院となった.
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