No.014 容器の移し替えによる誤飲(ワックス剝離剤)
| タイトル | No. 14 容器の移し替えによる誤飲(ワックス剝離剤) |
| 事例 | 年齢:2歳 8か月 性:男 |
| 傷害の種類 | 誤飲 |
| 原因対象物 | ワックス剥離剤 |
| 臨床診断名 | 喉頭浮腫,食道びらん,胃びらん |
| 医療費 | |
| 発生状況 _発生場所 | 公園 |
| 発生状況 _周囲の人・状況 | 祖父母と公園にいた.祖父母は両親の代わりに患児の面倒を見ていた. |
| 発生状況 _発生時刻 | 5月 13日 午後 0時 30分頃 |
| 発生状況 _発生時の詳しい様子と経緯 | 祖父がワックス剥離剤の原液を,緑茶のラベルが貼られたままのペットボトルに入れ,冷蔵庫 に保管していた.ワックス剥離剤の液も緑色で,緑茶と言われてもわからない色調であった. 祖父自身もそのペットボトルを‘お茶’と思って公園に持参していた.当日は気温が高かった. 午後 0時 30分ごろ,飲料のお茶と間違ってペットボトルに入っていた剥離剤を祖母が患児に 与えた.本児は一口飲んですぐ吐き出したが,口の中を痛がっていた.祖母が試しに舐めて みたところひりひりと舌がしびれた. |
| 治療経過と予後 | 午後 1時に当院を受診した.酸素飽和度の低下はなく,呼吸障害も認められなかった.舌は白 色に変色していた.口腔内には一部出血斑が見られた.喉頭ファイバーでは,咽頭と喉頭の 発赤を認めた.受傷 3時間 30分後より嗄声を認めるようになり,喉頭ファイバーにて喉頭蓋 と披裂部の著明な腫脹を認めた.進行性の喉頭浮腫のため,ファイバー下に気管挿管した. 気管内にびらんなどは認めなかった.続いて施行した上部消化管内視鏡検査では食道全長に わたる全周性のびらんと,胃噴門部周囲のびらんを認めた.気管挿管は 6日間行った.抜管 後,呼吸状態は安定し,発声も特に異常は認めなかった.上部消化管の内視鏡検査は受傷 7日 後と 15日後に施行した.食道及び胃の粘膜は正常粘膜まで治癒し,狭窄は認めなかった.経 口摂取も問題なく,受傷 17日後に退院となった. |
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