公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.004 浴槽用浮き輪による溺水

タイトルNo. 4 浴槽用浮き輪による溺水
事例_基本情報
年齢:0歳 9か月  性:男
事例_家族構成
年齢:0歳 9か月  性:男
事例_発達・既往歴
年齢:0歳 9か月  性:男
傷害の種類溺水
原因対象物
_対象名称

浴槽用浮き輪
原因対象物
_入手経路 使用状況

浴槽用浮き輪
臨床診断名呼吸停止.(心停止は不明)
医療費
発生状況
_発生場所
自宅の浴槽内.
発生状況
_周囲の人・状況
母と一緒に浴室におり,母は洗髪中だった.
発生状況
_発生時刻
11月 21日
午後 19時頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
母が洗髪中,患児はオムツ型の浮き輪に座らされ,足はついていない状態で浴槽内に浮かばさ
れていた.母が,患児の声がしないのに気づき(長くて 3~ 4分)確認したところ,患児は浮
き輪からはずれ,うつ伏せで浴槽に浮かんでいた.すぐに浴槽より引き上げたところ息をして
おらず,顔色不良のため人工呼吸を行った.1~ 2分で呼吸が再開し,ミルクの嘔吐もみられ
た.救急車で近医に搬送され,今後の加療のため同日当院へ搬送され入院となった.
治療経過と予後当院来院時,呼吸はやや不規則,100%酸素投与で SpO2は 100%であった.意識はやや混濁し
ていたが循環は安定していた.集中治療室に入室して管理した.呼吸は数時間で安定し,抗痙
攣薬,浸透圧利尿薬を使用した.翌日には意識清明となり,哺乳も普段どおり出来るように
なった.頭部 CTに異常を認めず,脳波所見も正常範囲内であった.その後著変なく,麻痺,
失調など認めず 11月 27日に退院となった.以後外来で経過をみており,翌年 3月 9日(1歳
1か月)外来受診時の発達状況は,伝い歩き可能,単語は「わんわん」,「おっぱい」が言える.
後遺症は残さない可能性が高い.
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