公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.003 スーパーボールによる窒息

タイトルNo. 3 スーパーボールによる窒息
事例_基本情報
年齢:3歳 9か月  性:男
事例_家族構成
年齢:3歳 9か月  性:男
事例_発達・既往歴
年齢:3歳 9か月  性:男
傷害の種類喉頭異物による窒息
原因対象物
_対象名称

直径 3.5cmのスーパーボール(製造業者,製造年は不明)(写真参照)
原因対象物
_入手経路 使用状況

直径 3.5cmのスーパーボール(製造業者,製造年は不明)(写真参照)
臨床診断名低酸素性脳症
医療費
発生状況
_発生場所
自宅の居間
発生状況
_周囲の人・状況
母親,兄(7歳),妹(1歳)
発生状況
_発生時刻
10月 29日
午後 6時 17分頃
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
口の中にスーパーボールを2つ入れて遊んでいた.たまたま気づいた母親が「危ないのでボールを口
から出しなさい」と叱ったところ,驚いて 2つのうちの 1つを吸い込み窒息状態となった.
残りの 1つは口の外へ出した.母親が口の中に指を入れて摘出しようとしたが取り出せず,
救急隊を要請した.午後 6時 54分(窒息から 37分後),喉頭にスーパーボールが詰まった状
態で当院に搬入された
治療経過と予後救命救急センターで喉頭に詰まったスーパーボールをマギール鉗子にて摘出した.その後,挿
管,心マッサージを施行したところ,蘇生開始後 20分で心拍は再開したが,自発呼吸は認め
なかった.肺出血を認めたため,サーファクタント洗浄および補充療法を施行した.入院直後
の脳波は平坦であり,頭部単純 CTでは脳室の構造も失われ,脳全体が low densityを呈して
いた.
その後も意識の回復はみられず,自発呼吸が無いため人工呼吸管理を継続したが 6か月後に
死亡した
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