公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

事例で防ぐ子どもの傷害 Injury Alert(傷害速報)

No.001哺乳びん・乳首の消毒剤(タブレット型)による喉頭狭窄

タイトルNo. 1 哺乳びん・乳首の消毒剤(タブレット型)による喉頭狭窄
事例_基本情報年齢:0歳 9か月  性:男
事例_家族構成年齢:0歳 9か月  性:男
事例_発達・既往歴年齢:0歳 9か月  性:男
傷害の種類誤嚥
原因対象物
_対象名称

哺乳びん・乳首の消毒剤(タブレット型)
試供品だったらしく,包装も簡単なものであったとの母からの情報.詳細は不明.
原因対象物
_入手経路 使用状況

哺乳びん・乳首の消毒剤(タブレット型)
試供品だったらしく,包装も簡単なものであったとの母からの情報.詳細は不明.
臨床診断名喉頭狭窄,食道入口部狭窄
医療費
発生状況
_発生場所
消毒剤は,自宅の台所の流しの下に哺乳瓶とともに入れておいた.
発生状況
_周囲の人・状況
姉(当時 2歳).母が気づいた時には,姉が哺乳瓶で遊んでいた.
発生状況
_発生時刻
12月 3日
時刻不詳
発生状況
_発生時の詳しい様子と経緯
姉が消毒剤錠の封を切って錠剤を出し,それを本児の口腔内に入れた.その後,呼吸が苦しそ
うになったため近医を受診し,口腔内洗浄を行ったあと入院となった.一時,呼吸状態は
軽快し,経口摂取も良好となったため翌年 1月 5日に退院した.
1月 20日に,再度,呼吸が苦しい状態となり,喉頭ファイバーにて下咽頭,喉頭部の狭窄を認
めたため,2月 8日に当科を紹介され,緊急入院した.
治療経過と予後2月 8日,緊急手術を施行(気管切開術,食道バルン拡張術)した.人工呼吸器は装着せず,
栄養に関しては,初回手術時に NGtubeを挿入し,2月 9日より経管栄養を開始した.
2月 28日には,腹腔鏡補助下に胃瘻を造設し,食道バルン拡張術を施行した.3月 3日には胃
瘻からの注入を開始し,体重は徐々に増加した.気管支鏡にて 1週間に 1回観察を行った.左
側の梨状窩が癒着しているものの,声帯,食道入口部は充分に開いているため,3月 14日より
嚥下を開始した.3月 29日には喉頭蓋癒着剥離を行った.
5月 4日に退院し,以後,外来にてフォロー中である.現在,胃瘻は閉じたが,気管切開は残
存している.
キーワード